最後に会いにきてくれた大好きだったひいおじいちゃ

これは私が小学3年生だった頃の話です。

その日は8月のお盆真っ只中で私は家族と一緒に祖父母の家に遊びに行っていました。
とても蒸し暑い日で夜も熱帯夜だったのを覚えています。私は和室で両親と弟と4人で寝ていましたが夜中に何故だか目が覚めてしまいそれから一向に眠ることが出来ませんでした。私は布団に横になりながらそこから見える窓の外をボーッと眺めていました。祖父母の家はマンションの5階だったので見えるものは何もありません。もちろん夜中ですので灯りも見えず暗闇と静寂だけがそこにはありました。

目が覚めて1時間程経った頃でしょうか、相変わらず窓の外を見ていると何も見えないはずの窓の向こうにうっすら白いもやが見えました。そのもやはやがて人の形をした影となり少しずつこちらに向かってきました。そして窓の前でピタッと止まりました。不思議と怖いという感情はありませんでした。影はこちらを見ているようでした。そしてしばらくするともう1つの白い影が現れて2つの影は隣どうしに並んでこちらを見ていました。後から現れた影は女性でした。髪の長さや体つきでそう思いました。

私はしばらく2体の影と見つめ合っていました。するとその時祖父母の家の電話が鳴り影はスーっと消えてなくなりました。電話は祖母の親戚からでたった今ひいおじいちゃんが亡くなったことを知らせる内容でした。

これは後に私が思っただけですが、あの時の影はひいおじいちゃんで、家族みんなが集まっている祖父母の家に最後の挨拶に来たんだと思いました。そして女性の影は私が生まれる前に亡くなったひいおばあちゃんで、ひいおじいちゃんを迎えに来たんだと今でも思っています。

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